前回紹介した明晰夢研究のスティーヴン・ラバージ氏の
著作には、
「体外離脱は、明晰夢の一種である」
の考えているような記述があります。
しかし、一方で
「体外離脱と明晰夢は、明確に異なる」という
複数の論文が米国から出ていまして、
それらを4つのポイントにまとめて紹介します。
体外離脱と明晰夢の4つの違い
1.体験中の認識
「体外離脱のレッスン」
「体外離脱体験 その方法と効果」
などの著作がある
ロバート・ピーターソン氏によると
体外離脱中の体験は、
現実の体験と変わらない認識であって
いろんな出来事は思いがけずに
向こうからやってくる感じがする。
一方で
明晰夢では
これは夢だとの認識があって
なにが起こるかを
自分で意図した通りに
コントロールすることができる
ということです。
2.体験の記憶
ステファン・リバーグ博士によると
ほとんどの人にとって
明晰夢は内容を記憶しづらいものだ
ということです。
逆に、体外離脱では、
その体験中に起こった出来事を
何年たっても覚えているものだ
そうです。
3.REM睡眠
明晰夢を見ているときは
REM睡眠状態にあることが
わかっています。(脳波もREM睡眠の脳波)
一方で、体外離脱体験は
完全に覚醒した脳波の状態で
起きています。
これは、臨死体験中の脳波に似ていると
言われています。
4.体験の内容
「クリエイティヴ・ドリーミング」の著者
パトリシア・ガーフィールド博士によると
彼女の見る明晰夢の2/3が
性的な内容を含んでいるそうで
これは、他の体験者も多く語っていることだそうです。
反対に
体外離脱中に
セクシャルなことに関わる例は
ほとんどない
ということです。
以上4点によって
体外離脱と明晰夢が明確に異なると言えるそうです。
もし、体外離脱が、夢や錯覚とは異なり
現実のものであるならば
それはある意味で、肉体とは分離された魂の存在
を証明するもので、これももう大変素晴らしいことだ
と思いますが、どう思いますか。