世界中で何万回と行われてきた RV(リモート・ビューイング:以下RVと表記します)実験を分析してわかった、直感が正しくはたらく条件についてお話ししています。
4回目の今回は地球の磁気についてです。

直感が的中するときはいつか その4 直感と地磁気との関係
地磁気について
地球は固有に磁場を持っています。これを地磁気と言います。方位磁石の針が北を指すのは地磁気の存在によるものです。
1)地磁気のメカニズム
地球の磁場は地球内部で作られています。
地球の中心には、鉄とニッケルでできた固体の内核があり、その外には同じく鉄とニッケルで構成された液体の外核があります。内核は回転していて、外核もそれに引きずられて回転しています。この回転運動と対流によってダイナモ効果が起こり、地場が発生していると考えられています。(ダイナモ理論)
2)磁気嵐
地磁気は時間とともに常に変動しています。
とくに太陽活動が活発化して、非常に強い磁気を帯びた太陽風に地球の磁気バリアがさらされると、大規模な地磁気擾乱(じょうらん)=磁気嵐が発生することがあります。

磁気嵐は大規模停電や通信障害、人工衛星障害を引き起こすことがあり、私たちの生活に直接影響することがあることが知られています。
磁気嵐は春分と秋分の時期に多く発生し、夏と冬には少ない傾向があります。
地磁気が平穏か乱れているかは、気象庁 磁気観測所 や宇宙天気予報 のサイトで見ることができます。


地磁気変動は人間にどんな影響があるか
地磁気変動が人間の健康や生理機能に与える影響については、証明が難しく、科学的な結論は出ているとは言い難いですが、影響をうかがわせる多くの報告が出ています。
1)磁気変動の心血管疾患への影響の例
地磁気擾乱が心血管疾患、心筋梗塞、死亡率の増加に関連している。
地磁気擾乱の日は血圧が地磁気活動の強度に応じて約3~8 mmHg上昇する。
磁気嵐の日には、とくに若年層の脳卒中リスクが高まる。
2)磁気変動の自律神経系への影響
磁気嵐はストレス因子であり、心拍数を増加させ、交感神経活動を高める。
3)磁気変動の人間の心身への影響(その他)
他には、磁気嵐が、精神疾患や自殺企図、交通事故などの増加と相関関係があるとするものや睡眠の質が低下するというもの等があります。
4)磁気嵐が来ることは人間の体はわかっている?
人は、地磁気嵐が来ることにに対して予期反応しているという主張があります。
直感の電気生理学的証拠(Electrophysiological evidence of intuition)によると、地磁気嵐の2〜3日前に人は、心拍数の上昇、皮膚抵抗の増加、HRV(心拍変動)の変化、血圧の上昇などが見られる、そうです。

地磁気が及ぼす 直感への影響
地磁気が乱れると、人の直感にも悪影響を及ぼすと考えられます。
マイケル・パーシンガー(Michael Persinger)は1985年、明確な超能力現象は、地磁気が小さいときに起きていることを報告しています。その後の研究でも、8件中6件で地磁気が小さいときにESPテストのスコアが高くなることが認められています。
反対に磁気嵐のときに行われた、RV(リモート・ビューイング)セッションは機能していません。しかし、磁気嵐のときでも電磁シールドされた地下室で行ったRV実験は成功しています。
磁場の乱れは、脳の電気的活動の変化を引き起こす可能性があります。
このようなときは直感は正しく働かないようです。
関連情報:ロトくじは地磁気活動が穏やかなときが当たりやすい
M.ジルバーマン(M.Zilberman) は、10年間のヨーロッパのロトくじの総数に対する当せんの比率を調査して、地球の地磁気活動 (KP 指数、AP 指数) が静かだったときの方が、当せん比率が高かったと結論付けています。(p < 0.005)
まとめ
直感が当たりやすいのは、太陽活動が穏やかで、地球の磁気活動が平穏なときです。
国立研究開発法人情報通信研究機構「宇宙天気予報」のサイト でK指数3以下のときに行うことをおすすめします。
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