世界中で何万回と行われてきた RV(リモート・ビューイング:以下RVと表記します)実験を分析してわかった、直感が正しくはたらく条件についてお話ししています。
5回目の今回は「シューマン共振」についてです。

最初にお断りしておきますが、他の4要因とは異なり、シューマン共振と直感の精度との(直接の)関連性について、データとしては分かりませんでした。したがって、シューマン共振が直感にどう影響するかについての記述は、太陽活動や地磁気とシューマン周波数の関係からの推測となっています。
直感が的中するときはいつか その5 直感とシューマン共振との関係
シューマン共振について
シューマン共振(SR:Schumann Resonance)は、地球の表面と電離層の間に形成される空洞内で発生する、極低周波(ELF=300Hz以下の電磁波)帯域の地球規模の電磁共振現象とされています 。
シューマン共振の発生源となるのは、主に世界中で発生する「雷放電」です。
地球上では常に約2,000の雷雨が発生しており、毎秒約50回の雷が発生しています。これらの雷活動が、シューマン共振信号に直接的に関連しています 。
シューマン共振の周波数
シューマン共振は、楽器の共鳴に似た形で説明することができます。
地球の円周は約40,000 kmと有限であるため、地球表面と電離層の間の空間は、特定の波長の電磁波に対して共振空洞として機能します。
シューマン共振の最も基本的なモード(基本波)は、地球の円周とほぼ等しい波長を持つ空洞内における定常波として考えることができ、約38,000 kmの波長に対応した7.83 Hz とされています。
この基本波をベースに、シューマン共振の周波数は高調波として約6.5 Hzの間隔で配置されます。
- 約7.83 Hz(基本周波数)
- 14.3 Hz
- 20.8 Hz
- 27.3 Hz
- 33.8 Hz
- …
シューマン共振の周波数は一定ではなく、太陽活動による電離層の変化、気象条件、地球規模の雷活動の分布と強度などによって、日々約±0.5 Hz程度変動します 。
シューマン共振の強度
シューマン共振の強度も日々変動しており、主に雷の活動、電離層の状態、そして地球の磁場によって影響されます。基本的に雷が多い地域では強度が強くなる傾向があります。

シューマン共振のモニタリング内容の提供はロシアやハンガリーなどのサイトが出していて、スピリチュアル関連のブロガーの方のサイトでよく見ます。
管理人はイタリアのサイト(データはロシアのトムスク大学のもの)をよく見ています。
シューマン共振が人間に及ぼす影響について
脳波との関連
シューマン共振の周波数帯域(特に基本周波数7.83 Hz)は、リラックス状態や瞑想状態に関連する人間の脳波(アルファ波、シータ波)の周波数帯域と重なっています 。このことから、シューマン共振が脳活動に影響を与える可能性が示唆されています。

心血管系への影響
日本の北海道浦臼町で行われた56人の成人を対象とした研究では、シューマン共振が活発な日には収縮期血圧、拡張期血圧などが有意に低下したことが報告されており、心血管系への鎮静効果の可能性が示されています 。
睡眠への影響
シューマン共振を発生させる装置を用いた研究で、不眠症患者の症状が改善したという報告があります。
その他
- ストレス軽減
- 幸福感
- 傷の治りを促進
- 認知機能の維持
- 免疫機能の向上、など
の可能性も研究されていますが、さらなる検証が必要です。
シューマン共振と直感
シューマン共振が脳波や副交感神経系に良い影響を持つのであれば、シューマン共振が活発な日は、直感も正しく働きやすいと考えられます。
ただし、上で述べているように、RV(リモート・ビューイング)実験などのデータとの相関を見つけることはできませんでした。
直感が的中しやすい時間とシューマン共振
RV実験において的中率が高いのは、先に述べた 13:30 LST前後 の他に、深夜12時ころ、日の出と日没の時間帯があげられます。
その理由として、日の出と日没の時間帯と深夜12時ころは、1日のうちでシューマン共振が強くなる時間と重なっているとして、シューマン共振を挙げる意見があります。
まとめ
シューマン共振は地球の自然な電磁現象であり、その物理的メカニズムはよく理解されています。人間への影響については、血圧低下や睡眠改善、ストレス軽減などの可能性を示唆する研究がありますが、さらなる厳密な研究が必要です。もしこれが正しいとなると、シューマン共振が強くて質も高い日は直感も冴える可能性があります。
人間の直感への影響では、人間の直感が深夜12時ころ、日の出と日没の時間帯に正確性を増すのは、シューマン共振が理由かもしれません。
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