世界中で何万回と行われてきた RV(リモート・ビューイング:以下RVと表記します)実験を分析してわかった、直感が正しくはたらく条件についてお話ししています。
2回目の今回は太陽活動についてです。

人の直感を左右する気象の条件としてもっとも影響力が強いのは太陽活動です。
人の直感は、月の位相、宇宙線、地磁気、(シューマン共振)の影響も受けますが、先に月の位相で述べたのと同じように、後の要因も太陽活動が関係しています。
注:リモート・ビューイング研究の最前線を紹介していますが、いくつかある説のひとつに過ぎません。またなるべく正確に記述したつもりですが、筆者の理解不足から内容に誤りがある恐れがあります。その点をご理解の上、お読みいただきますようお願いします。
直感が的中するときはいつか その2 直感と太陽活動との関係
太陽が地球と私たちに及ぼしている影響
太陽は地球上の生命に欠かせないエネルギー源ですが、その活動は常に変動していて、地球を取り巻く宇宙環境にも大きな影響をもたらしています。
たとえば、太陽活動が引き起こす磁気嵐は、通信やGPS(全地球測位システム)、電力網といった人間社会のシステムに障害を生じさせる恐れもありますが、人間のこころとからだにも影響していると思われます。
ある調査では、大きな太陽フレア(後述)が発生すると、人の免疫システムが低下したり、血圧の上昇するとされています。また太陽風による磁気嵐が脳波を乱れさせるという報告もあります。
ここでは人間の直感に関わる太陽活動の現象について見ていきましょう。
太陽活動の現象と直感への影響
黒点
黒点は太陽表面(光球)に見られる、周囲より温度が低いために暗く見える領域です。
光球が約6000K(ケルビン)に対して黒点は暗部が約4000K、半暗部が約5000Kとされています。

黒点の数や面積は、太陽活動の活発さを示す基本的な指標とされています。
そのため黒点の様子は国立研究開発法人情報通信研究機構「宇宙天気予報」のサイトで毎日分かるようになっています。
ただし黒点は太陽活動の基本的な指標ではあるものの、直感への影響を測るものさしとしては、黒点数よりも、次の「10.7cm太陽電波フラックス」が使われています。
10.7cm太陽電波フラックス
10.7cm太陽電波フラックスは、太陽から定常的に放射されている波長10.7cm(周波数2.8GHz)の電波の強度のことです。F10.7 と表記します。
F10.7 は黒点数と高い相関があるため、F10.7 の値が高いと太陽活動が高いことになります。
アメリカ海洋大気局(NOAA)のサイトが、定期的にF10.7 の27日予報を出しているので参考にすると良いです。
F10.7 は太陽活動の極小期で70程度、極大期になると平均200程度(日によっては300を超えることもある)となっています。
下の図は2025年4月14日付のF10.7値の予報です。(Radio Flux 10.7 cm の値)

2025年4月は、極大期とは言えませんが、太陽活動が活発なことがわかります。
10.7cm太陽電波フラックスが多いと、疲労が軽減し、気分が良くなり、精神的な明晰さが向上するという報告があります。
実際にRV実験データを見ると、F10.7 の値が上昇していたり安定して高い時期には、RV(リモートビューイング)の的中率も飛躍的に高まっています。
ただし、太陽フレアや太陽風(及びそれに伴う地磁気の乱れ)の影響の方が大きいので、それらが活発なときは、10.7cm太陽電波フラックスの好影響は消えてしまいます。
*上の図で言うと F10.7値は安定しているので、Planetary A Index(惑星A指数)が10以下のときが狙い目になります。
太陽フレア
太陽フレアは、黒点付近で起こる爆発現象で、太陽の大気(彩層やコロナ)が一部が突発的に明るく輝きます。太陽フレアから放出されるエネルギーは水爆の10万倍とも1億倍ともされています。
太陽フレアの爆発規模は、A,B,C,M,Xのクラスがあり、もっとも大きいXクラスの太陽フレアが発生すると、通信やGPSの不具合、電力網の障害などが起こる恐れが出てきます。

国立研究開発法人情報通信研究機構「宇宙天気予報」のサイトを見ると、太陽フレアの発生状況がわかりますし、大きな爆発があると太陽フレア速報が流れています。
太陽フレアは、人間の脳の部位である松果体に影響するという主張があります。
実際にRV(リモートビューイング)のデータを見ると、太陽フレアが発生すると的中率は極端に下がっています。
直感が正しく働くのは、太陽フレアの活動が静かなときです。
太陽風
太陽風は、太陽から常時流出している高速なプラズマ(電気を帯びたガス)の流れです。

太陽風のデータは、国立研究開発法人情報通信研究機構「宇宙天気予報」のサイトで毎日分かるようになっています。
太陽風が通常より著しく強くなると、地磁気嵐を発生させます。
地磁気嵐は、地球を取り巻いている磁気圏全体が大規模に擾乱(じょうらん)される現象です。
太陽風の人間への影響については、太陽風が強いときは幻覚を見やすいという話もあって、松果体ホルモンや睡眠ホルモン・メラトニンの分泌を乱す原因になっていると言われています。
先に述べたように、太陽風が穏やかなときが人間の直感力が冴えることがわかっています。
RVなど直感を使うときは、太陽風が350km/秒 前後のときを狙ってするのがお勧めです。
太陽周期
太陽活動は平均して約11年の周期で活発になったり穏やかになったりします。
太陽活動極大期には、黒点数が最大になり、F10.7の数値も高く、フレアの発生頻度も高まります。
太陽活動極小期には、黒点数が最小になり、F10.7の数値も低く、太陽面は比較的静穏になります。

今年(2025年)は、太陽活動が11年周期の極大期を迎えて、太陽フレアが発生するリスクが高いと考えられています。したがって今年は直感が正しく働かない期間が長くなると予想されます。
まとめ
太陽活動は人間の直感に大きく影響しています。
強い太陽風や大きな太陽フレアの発生は、正しい直感の働きを妨げます。
直感が当たるのは、太陽風が穏やかで、太陽フレア活動が低いときです。
とくに10.7cm太陽電波フラックスが上昇していたり、安定して高い時期には、直感は正しく働きやすくなります。
太陽活動は宇宙天気予報のサイトで確認できます。
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