前回は、集中力をより長く深く発揮するためのエクササイズを紹介しました。
ただ、黒点や芸術品を凝視するエクササイズは、効果は高いですが、疲れやすいことも事実だと思います。
そこで、もっと気軽にできる、集中力を高めるためのエクササイズを紹介します。
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命の呼吸法 集中力を高める練習法3
簡単にいうと、
右の鼻孔から息を吸って左の鼻孔から吐く
左の鼻孔から息を吸って右の鼻孔から吐く
を繰り返すものです。
1.
邪魔が入らない時間と場所を確保します。
背筋を真っ直ぐにして椅子に座ります。若しくは、床に胡坐をかいて座ってもかまいません。
自分の呼吸に注意を集中します。
2.
右の人差し指を右の小鼻にあて軽く押さえます。
こうして、右の鼻の穴(鼻孔)がふさいだまま、開いている左の鼻孔から息を吸います。息はゆっくり、10数えながら吸います、
大事なことは、気持ち良く行うことです。10が長ければ、短くして構いません。
3.
右の小鼻から指を離して、今度は左の小鼻を押さえます。
ゆっくり右の鼻孔から息を吐き出します。10数えながら吐きます。
4.
左の小鼻を押さえたまま、2.とは反対に、右の鼻孔から10秒間息を吸います。
そうして、3.とは逆に、今度は右の小鼻を押さえて、左の鼻孔から10秒間息を吐き出します。
5.
先ずは5分間を目標にしてやってみましょう。
この呼吸法は、集中力を高めるとともに、感情を安定させ、健康にも好影響を与えます。ただし、やり過ぎないように注意しましょう。もし頭がくらくらするようなことがあれば、直ちに中止してください。
嗅覚を研ぎ澄ます 集中力を高める練習法4
私たちは、日ごろ沢山の匂いに囲まれています。ただ、普通はよほど強い匂いや変な臭いでない限りは、とくに注意せずに見過ごしています。
このエクササイズは、複数の匂いを嗅ぎ分けて、嗅覚を鍛えるとともに、集中力を高めることを目指すものです。
場所は公園で行います。いろんな人々がいて、犬がいて、花が咲いていたり、近所に店舗があるようなところがあれば、理想的です。
ない場合は、自宅の庭や花屋さんでやっても構いません。
1.
公園に来たら、ゆっくりできる場所を見つけましょう。
ベンチなどに座れれば良いですが、立ったままでも構いません。
目を閉じて、人の話し声や犬の鳴き声、音楽などが聞こえてくるでしょうが、気にしないようにします。
2.
ゆっくり息を吸い込みます。
何種類の匂いを感じることができましたか?
数回繰り返します。嗅覚だけに集中して、他の感覚は気に留めないことが大事です。
3.
公園の別の場所に移動して、同様に匂いを感じます。
移動しているときには、匂いの情報になるようなことは、見ないように聞かないようにして下さい。
4.
最低3箇所以上で、匂いを感じてみて下さい。
そのなかから1つ、気に入った匂いを選んで、どこから出ているのか嗅ぎ当ててみましょう。
5.
このエクササイズでは、複数の匂いを嗅ぎ分ければよく、その匂いがなんであるかまでは求められてはいません。でも、もし記憶のなかから匂いの正体を思い出せるとしたら、より集中力が高まりますし、記憶力のアップにもつながると言われます。
これは、嗅覚が他の視覚や聴覚などと違って、脳の大脳辺縁系と直接つながっているため、嗅覚の記憶を覚えたり思い出したりすることが、大脳を鍛える効率の良い訓練になると考えられるからです。
【 参考文献 】
1.ヨガ呼吸・瞑想百科
2.〈香り〉はなぜ脳に効くのか
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