前回は、夢見の状態でテレパシーを受信することの有効性について紹介しました。
今回は、もっとかんたんにテレパシーを受信しやすい状態にする方法=ガンツフェルド現象について紹介します。
ガンツフェルドとはドイツ語で「全分野」という意味です。
具体的には、耳にはヘッドホンをしてホワイトノイズを流す、目にはピンポン球を半分に割ったもので覆うなどして、感覚の刺激を減らすことで、超能力を働きやすくするのだそうです。
予知、透視、テレパシーといった超感覚的知覚(ESP)を発揮させるためには、瞑想、催眠、夢見といった手法が取られてきましたが、より簡単なガンツフェルドという感覚遮断によっても可能となると、超能力がもっと身近になりそうです。
そういうわけで、ガンツフェルドの実験は沢山行われてきました。
典型的なものは以下のようなテレパシー実験です。
01.
テレパシーを受ける方はガンツフェルド状態になります。
02.
テレパシーを送信する方は、離れた防音の部屋で無作為に選んだ1枚の写真に集中し、念を送ります。
03.
受信者には約30分間頭に浮かんでくるイメージ、感覚、考えについて自由に口に出してもらいます。
04.
ガンツフェルド状態を解除した後で、受信者に念を送った1枚を含む4枚の写真を見せてどの写真かを当ててもらいます。
このテレパシー実験で受信者は高い正答率を示した、ということになっていました。
ところが、1985年から86年にかけて、超常現象に批判的で有名なレイ・ハイマン博士と実験の推進者であるホノルトン博士の論争のなかで、一連のテレパシー実験の結果が明らかになりました。
それは、10の研究所で42の実験レポートがあり、平均すると受信者の正答率は35%であった、というものです。
一見すると、当てずっぽうでも1/4=25%は当たりますので、35%は低い数字のように見えます。しかし、ギャンブルでは確率に対して10%高い当たりを続ければ、あっと言う間に大金持ちになる数字です。
そういう意味では、ガンツフェルドは今後も研究すべき価値があると言えます。
この正答率35%という数字ですが、その後に行われた11の研究所の354の実験でも同じ結果になっているということですので、たいへん注目だと考えます。
あなたもつくれるガンツフェルド状態
ガンツフェルドは簡易的な感覚遮断です。
1.
目はアイマスク(100円ショップでも買えます)で覆えばOKです。
2.
耳にはヘッドホンをしてホワイトノイズを流しましょう。ホワイトノイズとはあらゆる周波数成分を同程度に含んだシャーというノイズです。
3.
座り心地の良いソファやイスを用意します。リラックスして座ります。
4.
1から3でガンツフェルド状態はできました。予知でもテレパシーでも透視でも良いので、あなたが興味あるESP能力の開発に取りかかってみましょう。
追記:
ガンツフェルドは簡易的な感覚遮断ですが、もっと感覚遮断を進めたものにアイソレーションタンクがあります。
スウェーデンでは国策として120カ所もアイソレーションタンクを備えた施設があるそうですが、残念ながら、日本では岡山か沖縄に行かないと体験できないようです。(2012年10月現在)
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